ポケットの中庭

ゆっくり ゆっくりと 綴っています

季語 三夏 打ち水

打ち水

 

お日様も
西に帰ってゆく頃

 

いまだに
暑さは
炎の真似ごとに
勤しんでいるものだから

 

もういい加減
お家に帰りなさいと

 

パシャリ
頭から水をかけて
消火に努める

 

じゅうじゅう
何やら文句を言いながら
暑さは右往左往
小さく縮んでいく

 

また明日ね
別れを言うと
さぁーと風が吹いて
暑さを和らげてゆく