ポケットの中庭

ゆっくり ゆっくりと 綴っています

 

ぱらぱらと
まいた豆は
春を迎える
仕度なのに

 

そんなことは
関係ないよと
朝にはハトの
朝食になるの

 

追われるとか言う
鬼のことも
迎え入れられるは
福のことも

 

人の勝手なことと
ついばんでいくよ

 

だって
美味しい
豆だもの

 

もう芽の出せない
豆のことを想って
美味しくいただくよ
春を迎える仕度にね