ポケットの中庭

ゆっくり ゆっくりと 綴っています

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

寒露 10月8日頃のこと

寒露 どうりで震えが止まらないわけです いつのまにか結ぶ手が寒さへと姿をかえています と わずかな 明かりにかすかにふるえている 姿が見えます 生みだされてゆく露はすっかり冷えて季節はまた一段と深まったとそう いうのです →霜降 pippinouta.hatenablo…

季語 仲秋 無月

無月 もういいかいまぁだだよ もういいかいまだ だよ もういいかいもういいよ どこかな?どこかな? あっ !見いつけた 指さす空には 雲の後ろに隠れていたお月様が今 少し雲の隙間に姿をのぞかせて・・・・・・ くれるだけでもいいのにな

季語 初秋 赤のまんま

赤のまんま おもちゃのお椀によそわれた赤いめでたいごはんはね どろんと 化けた私らと仲良く遊ぶ 一緒に 化けたたでの花 さぁ 召し上がれ

季語 初秋 荻の声

荻の声 よーく耳を澄ませてごらん 風はさらさら荻をならしてゆく 聞こえるだろう 巡ることをうつろうことを届ける 声が 荻がさらさら秋を知らせている

秋分 9月23日頃のこと

秋分 よいしょと腰をおろし 来た道仰ぎ見れば白く気が抜けて座込んでいる夏はいる 秋の真ん中で粧いを新たに咲く花を愛で眠りにつく前の命と春からの話に花を咲かせる一時を過ごし 行く道見下ろせば首を長くし待つ頬を緩ませる冬はいる 麓までにはまだ道半ば…

白露 9月8日頃のこと

白露 そっと葉の縁に結んでゆく ひとつ ひとつ慎重に 丁寧に ふーっと息をつくような些細なことでも 涙をながすようぽしゃりとおちてしまう そんな 繊細な いとなみ 寝静まる間に涼しさが生み出す 朝陽にキラキラ白く光る はかない 宝石 →秋分 pippinouta.ha…

処暑 8月23日頃のこと

処暑 あれだけ 騒がしく降りしきっていた声はすっかり 遠のいて 暑さはどこか淋しそう ぼんやり仰いだ空はすーっと高くあの頃の色はもういない 草の間から一心に誰かを呼んでいる鈴の声が聞こえてくる ほぅと ひとつ息を 吐いた暑さは うつむいてしまう この…

季語 初秋 残暑

残暑 居残りじゃないからな置いてけぼりにされてなんかないからな迷子じゃないぞ勘違いするな 余韻ってあるだろう知ってるか これだけ騒がしくやっている最中だぞあっさり 過ぎ去られてみろよぽっかり穴が空くぞ心に淋しくなるぞ そうならないようになこうし…

夏至 6月21日頃のこと

夏至 ようやくたどり着く きらきらと輝き滴るほどに色濃く命満ち溢れる頂きで躍動する生命達と一時を共にして また麓へと歩みゆく →小暑 pippinouta.hatenablog.com 芒種← pippinouta.hatenablog.com

穀雨 4月20日頃のこと

穀雨 希望を胸に今ようやく目覚めようとするこの小さな命をしっかりと抱きしめて あなたが贈るこの暖かな想いを受け止め これから共にこの小さな命を守り育んでゆけることを嬉しくおもう 春の暖かな雨が母なる大地を潤して静かに降っている →立夏 pippinouta…