ポケットの中庭

ゆっくり ゆっくりと 綴っています

2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

七十二候 蟄虫坏戸 秋分次候

蟄虫坏戸 むしかくれてとをふさぐ 寝ぼけ眼に桃の笑顔が映った 嬉しそうに舞い上がる蝶に心がふわり舞い上がった 雀の家の見学会に参加したその作りに感嘆した 桜を見たふわぁっと風に乗って旅立っていく後姿を いいかげん しっかり目を覚ませ雷様に怒鳴れた…

七十二候 雷乃収声 秋分初候

雷乃収声 かみなりすなわちこえをおさむ お力添えいただき感謝申し上げます 私達だけでは到底ここまでたどり着くことは難しいことだったでしょう これほど 有り難いことはありませんどれだけ感謝をしても足りないくらいです うやうやしく頭を下げ続ける 稲穂…

七十二候 玄鳥去 白露末候

玄鳥去 つばめさる どうだい 上手くなっただろう 嬉しそうに 舞う ほら こんなことだって できるようになったよ 得意げに見せてくれる 確かに たくましく育ってくれた これからの 長い旅路 これで連れて行けるか 不安がないわけではない 旅立ちの時は迫って…

七十二候 鶺鴒鳴 白露次候

鶺鴒鳴 せきれいなく こっち こっちほらこっち こっち ちゃんとついて来て迷わないようにしばらく付き添うよ 惑わされないでしっかり歩いて そうそうその調子 疑わないで信じて 大事なことなんだよ そう言って 先を行っては立ち止まり また 先に行っては待っ…

七十二候 草露白 白露初候

草露白 くさのつゆしろし ひょいっと 一粒摘み上げられたら 空を透かして見てみようかそうしたらそこには何が見えるだろう? 草の葉の屋根を越えて 目覚める少し前の空の寝顔薄く流れ桃色に染まる雲の頬朝に溶け始めた仄かな月の横顔 キラリ光るこの玉にうつ…

七十二候 禾乃登 処暑末候

禾乃登 こくものすなわちみのる 一段 一段 懸命に登り ようやく ここまで とてもたくさん お力添えをいただいたとてもたくさん 面倒をかけてしまった おかげさまで無事にこの あと一歩のところまで どれだけ感謝してもたりない これで途切れさせることなく …