ポケットの中庭

ゆっくり ゆっくりと 綴っています

仲夏

七十二候 半夏生 夏至末候

半夏生 はんげしょうず 夏も半分 折り返し じゃば じゃば 雨も 降る にょき にょき 何やら 伸びて こりゃ なんだ ??? !!! 蛇が 鎌首 もたげて 構えとる さぁどうする はよ逃げよう 怖がるな 恐れるな 何のことはない 心を落ち着けて よーーく 見てみな…

七十二候 菖蒲華 夏至次候

菖蒲華 あやめはなさく 滴るほどの濃密な きっとあれはこの降り続く雨を集めて作られている いったいどれくらいの雨を集めればあんな底知れぬ深い色彩を作れるのだろう あまりの深さゆえひとたびその色にふれれば ずぶずぶと泥沼にはまるように奥深くへと飲…

七十二候 乃東枯 夏至初候

乃東枯 なつかれくさかるる 登り詰めたことを知らせているかのように 緑溢れるその中 季節を先取りするかのように 誰とも異なる色彩 これからの行き先を示しているかのように 静かに眠る姿 始まる衰えを表しているかのように 立ち尽くす ー・ー・ー・ー・ー…

七十二候 梅子黄 芒種末候

梅子黄 うめのみきばむ 早いものですねもうこんな時期を迎えるとは 嬉しいような淋しいような あの寒かった頃やまだ青く幼かった頃が懐かしい 立派になったものです ここからはお別れのときです でも 決しておしまいのときなどではないのですよ かなしむこと…

七十二候 腐草為螢 芒種次候

腐草為螢 くされたるくさほたるとなる 身を横たえる朽ちる草葉を輝かせ 滴る雫を糧に 星の欠片飛び立つ 夜空地上にうつし 暗闇を煌めかせ 静かに懸命に 燃える →梅子黄27 pippinouta.hatenablog.com ←蟷螂生25 pippinouta.hatenablog.com

七十二候 蟷螂生 芒種初候

蟷螂生 かまきりしょうず 生きてゆくために必要な分だけ 命を頂くことをお許しください この命尽きるときまで日々精進してまいります 真摯に生きる事を誓います 今から 目の前に現れるだろう 我と同じ尊い命を頂くことを どうかお許しください ー・ー・ー・…

季語 仲夏 五月晴れ

五月晴れ 暑さの次に五月雨が休みを取ったらしく久しぶりに洗濯物が気持ちよく干せますそれはいいのですが 暑さの休暇中を夏らしくないと言った事に腹を立てた顔を真っ赤にした まとわりつくような暑さが訪れましてふーとため息が出てしまいます 勝手なこと…

季語 仲夏 梅雨寒

梅雨寒 パシャ パシャ雨はもう何日も降り続いておりますそれゆえお日様が恋しくなったのでしょうここのところずいぶん冷えるとおもったらどうやら暑さは休みを取ってどこかへでかけているというのです どこへ出かけたというのでしょうかねなんとも夏らしくな…

季語 仲夏 五月雨

五月雨 お日様の刻む暦も6月に入りましてしっかり 梅雨を迎えております それゆえに 雨は心地良さそうに自信たっぷりな様子で降り続けており あちらからも こちらからもぽちゃ ぱちゃ ちゃぷんなどと楽しそうなおしゃべりが聞こえてきます そんなおしゃべり…

夏至 6月21日頃のこと

夏至 ようやくたどり着く きらきらと輝き滴るほどに色濃く命満ち溢れる頂きで躍動する生命達と一時を共にして また麓へと歩みゆく →小暑 pippinouta.hatenablog.com 芒種← pippinouta.hatenablog.com

季語 仲夏 梅雨の月

梅雨の月 あまりにも明るく照らすものだからこれはひらかずには いられなかったんだ まぁいいだろうあれだけ降らせたのだから 今晩くらいは ほら カエルが早苗の間 写る姿にうたをやすんで見惚れているよ こういうのって粋な計らいなんて言ったりするのかな …

芒種 6月5日頃のこと

芒種 ツンと生えている 角は別におにの証拠じゃない一角獣ってわけでもない動物じゃないのだから 自由にどこかへ出かけて行くことはできないけれど降り立った場所でしっかり大地を掴み未来を紡いで行くことはできる それがここから これから はじめる種 とし…