ポケットの中庭

ゆっくり ゆっくりと 綴っています

七十二候 魚上氷 立春末候

魚上氷  うおこおりをいずる

 

 

堅く閉ざされていた天井は 少しずつほどかれてゆく
差し伸べられる明かりから ほのかな温もりが届く
いつの間にかながれの中の においがかわっている

 

春なのだ

 

勢いよく あふれだすよろこびを
いっきに はじけさせて

 

魚は
開いた 氷を抜けて
体を
空へと 跳躍させる

 

 

 

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