ポケットの中庭

ゆっくり ゆっくりと 綴っています

季語 晩冬 氷橋

氷橋

 

すぐそこに
あるようで
隔てるものは
はるかに深い

 

届きそうで
届かない所

 

求めるものを
叶えてくれる
そんな季節は
今ここに訪れて
ようやく会える

 

音をなにひとつ
立てることなく

 

寒さの育む
水面の橋は
向こう側と
こちら側を
近くに結ぶ