蛙始鳴 かわずはじめてなく
さぁ
舞台は整った
長かったこれまでの道のり
卵から孵り
先祖返りかという姿で
幼少時代を過ごし
足が生え 手が生え
姿を変え 色まで変え
寒さをやり過ごすために
一時的に暮らす場所を替え
ぐっすり眠り
暦に叩き起こされ
地上に帰り
そして 今
暖かさが満ち溢れ
水が満ち溢れ
嬉しい限り
たくさんの仲間は
還ってしまったが
代わりに歌おう
生き抜いてこられた
歓びの歌を
命の賛歌を
ここに
高らかに
ー・ー・ー・ー・ー・ー
立夏を迎えました。
蛙で始まる「夏」です。
読み方を変えれば 「かえる」
何匹か書きました。
かえると遊びました。
→蚯蚓出20
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→立夏