ポケットの中庭

ゆっくり ゆっくりと 綴っています

季語 仲春 雪の果

雪の果

 

夏ではないけれど
僕らには辛い

 

折り返した太陽は
もうずいぶん高くまで

 

寒さは 締りをなくし
すっかりゆるんでいる

 

降りてゆく途中で
耐えられず涙を流してとけてゆく子も

 

これではもう
なかなか届かない

 

残念だけれど
引き際ってのも大事

 

帰る仕度を整えたら
おわりの一降りさせて

 

これでゆきはおしまい