ポケットの中庭

ゆっくり ゆっくりと 綴っています

仲春

七十二候 雷乃発声 春分末侯

雷乃発声 かみなりすなわちこえをはっす ぽーっとしたまま まだ覚めきらない もうひと眠り うとうとと 夢の中に ゆったり舟を漕ぐ ぷっかり ぽっかり たゆたう そのさなかに出逢う 飛び起きるに十分な 目覚めの 一喝!! →玄鳥至13 pippinouta.hatenablog.…

七十二候 桜始開 春分次侯

桜始開 さくらはじめてひらく さっ始めましょう その一声にめを覚ます 降り注ぐまぶしい陽光にきたいが膨らむ 今年1番の大舞台 見事に演じきってみせましょう 1輪2輪 待ちに待った この時 幕が開く →雷乃発声12 pippinouta.hatenablog.com ←雀始巣10 …

七十二候 雀始巣 春分初侯

雀始巣 すずめはじめてすくう なんにもこわがることはないんだよ安心してここで待っておいで あなた達のために選んだこの場所は心配ないのだから 私達はいつでもあなた達の味方だよしっかり見守るから ぐっすりおねむり そうやって守り育んでくれた両親の作…

七十二候 菜虫化蝶 啓蟄末侯

菜虫化蝶 なむしちょうとなる むしゃむしゃいっぱい食べて ぐんぐん大きくなって 寒さでふるえる前に ぐるぐる暖かな おふとんに包まって じーっと待ち続けてきたんだ この時を →雀始巣10 pippinouta.hatenablog.com ←桃始笑8 pippinouta.hatenablog.com

七十二候 桃始笑 啓蟄次侯

桃始笑 ももはじめてさく ふわっとまいあがる はるのよろこびうけとめて ふふふとほころぶ ぎゅっととじてたちいさなつぼみ くすくすえみがあふれだし ついにはぱっとおおきく ころころわらいだすもものはな ←蟄虫啓戸7 pippinouta.hatenablog.com

七十二候 蟄虫啓戸 啓蟄初侯

蟄虫啓戸 すごもりむしとをひらく 扉を開けば どっとながれこんでくる あっとおどろく たっぷりの やわらかな陽光と ふくよかな香り 響きわたる 春を祝い合う喜びの歌 →桃始笑8 pippinouta.hatenablog.com ←草木萠動6 pippinouta.hatenablog.com →啓蟄 pip…

季語 仲春 雪の果

雪の果 夏ではないけれど僕らには辛い 折り返した太陽はもうずいぶん高くまで 寒さは 締りをなくしすっかりゆるんでいる 降りてゆく途中で耐えられず涙を流してとけてゆく子も これではもうなかなか届かない 残念だけれど引き際ってのも大事 帰る仕度を整え…

季語 仲春 初雷

初雷 起こしてくれるなとは 言わないよ春だもの起こしてくれるのは ありがたい事だよ だけれどねもっとほかに起し方はあるでしょう 巣穴を出て ねぼけまなこをこすりながらピカピカ ゴロゴロ騒がしい空を見上げている

季語 仲春 雪しろ

雪しろ 春の陽にぬるんでゆるんで雪たちは とかれてとけだし走りだし 野原に川にと駆け下る

春分 3月20日頃のこと

春分 トントンとかけのぼり 来た道振り返れば別れを惜しみ涙する冬はいる 春の真ん中で花咲く野原に笑いあう目覚めた命と一緒にうたい 行く道振り仰げばまだ着かぬかさわぐ夏はいる 頂きまではまだ道半ば →清明 pippinouta.hatenablog.com 啓蟄← pippinouta.…

季語 仲春 雪解雫

雪解雫 ゆきげしずく きらりひかるきぼう たかなるこどう ぽたりぽたりしたたる ゆきどけのしずく はるのしるし

季語 仲春 春一番

春一番 我先に競い合う風荒れ狂う もう少しお手柔らかにお願いしたい 届けられる春のお知らせ ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー 季語をタイトルとして、つくったものです。 春一番は、仲春の季語となっています。 春一番とは、立春後にはじめて吹く南寄りの風のことで、…

啓蟄 3月6日頃のこと

啓蟄 重たい瞼をこじ開けてそろそろ起きないとそうは思うけれどまだ眠たい 春が訪れて 暖かくなったのは知っているとは言っても 朝晩はまだ冷えるでしょうもう少し お布団にくるまっていたいけれど なんか暦とかいうものによるとそろそろ起きなくちゃいけな…