ポケットの中庭

ゆっくり ゆっくりと 綴っています

季語 初秋 花火

花火

 

ぱぁんと咲いて
あっさり散ってゆくね
淋しくないのかな

 

うるさすぎやしないかい
あの大きな音が気に入らんよ
どっきとするよ

 

普段は見向きもしないのにね
花なら明るい時間に 咲いているのを
見たらいいだろう

 

人が多いね
この暑いのに
こんなに集まらなくたって

 

なんだろう この騒ぎは
せっかくの穏やかな時間が
台無しだよ

 

 誰だろう
 打ち上がる隙間に
 どこからか
 囁きあう声が聞こえてくる

 

だけれど
まぁ
見事な花だよ