七十二候 虹蔵不見 小雪初候
虹蔵不見 にじかくれてみえず
隠れてしまう わけではないんだ
恥ずかしがっている わけでもないんだ
ただ きかいが
なくなってしまうだけ
ちゃんといるんだよ
いつだって どこにだって
ほら 見えるでしょう
どこまでも高い空の青が
色づいた樹の実の赤が
寒さに負けない葉っぱの緑が
これが証拠
幻燈を投影するきかいは
なかなか訪れないけれど
だからって
隠れてしまっているわけではないんだ
→朔風払葉59
←金盞香57
→小雪