麋角解 さわしかつのおつる
春の芽吹き
夏へと成長を続け
秋にはおとろえ
冬には・・・・・・
そういう一生を送るのは
何も私達だけではないようで
ほら ここに
落ちるのは
ある動物の頭上を飾っていた
ものだという
静寂をやぶり
眠る私達の上に落ちてきた
起きて見てみれば
まるで木の枝だね
実に立派だ
これから
命の糧に
なっていくのだろう
じっと 大地に
身を横たえているよ
→雪下出麦66
←乃東生64