綿柎開 わたのはなしべひらく
天を開いた うてな
走りはじめる 僕ら
ふわふわ 白い雲からでて
どこまでも
ひたすらに
翔けてゆく
ねじねじ 螺旋を描いて
くるくる 円を描いて
どこまでも
長く
いつまでも
永く
花の上を舞い
葉の上を滑り
土の上に遊ぶ
疲れなんて知らない
翔け続けられるんだ
楽しくって
おかしくって
しかたなくって
皆で大きく笑いながら翔けたよ
でも
分かっているんだ
これは夢なんだって
これは僕たちじゃない
僕たちはただ
今は眠っているだけ
優しい布団に
守り
包まれて
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