ポケットの中庭

ゆっくり ゆっくりと 綴っています

季語

季語 晩春 花冷え

花冷え 宴もたけなわとなりましてすっかり花は咲きそろい喜んで騒ぐのは人ばかりではなく 粘りに粘って この時を首を長くして待ち続けていた寒さもやっぱり喜んで皆で花見に繰り出しているのです それゆえに今晩はこんなに冷えるのでしょう

季語 仲春 雪解雫

雪解雫 ゆきげしずく きらりひかるきぼう たかなるこどう ぽたりぽたりしたたる ゆきどけのしずく はるのしるし

季語 初春 下萌

下萌 がさがさ ざわざわと 枯れ草をかき分けて寒さが風と連れだって走り抜けていったよ 春が来たとはいってもねまだまだ寒さでいっぱいだから 枯れ草はほっとしていたよ隠し通せたからね ここにいれば平気だよここは暖かなんだよ 枯れ草の下でおさない芽がそ…

季語 初春 冴返る

冴返る さえかえる ほっ と一息ついてぽかぽか ぬくぬく春が来たと気を抜いていたら はっ と驚かされるコチコチ カチカチまだまだいるよ気を抜くなよ ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー

季語 初春 薄氷

薄氷 うすらい うすらひ ピリピリ音を立てながら薄く張った氷を細い脚で 渡っていくそっとそっと だいぶ衰えたもうこんなしか できないなんて淋しくなる パリンとわれてあっ という間に水といっしょに 見えなくなる 岸に座ってまた明日氷の張ることを 願う …

季語 初春 余寒

余寒 おまけなんかじゃないよあまりなんかじゃないよそんなんじゃないよ 順番なんだまだなんだ・・・・・・ だけれどもう少しあともう少しだけ だからいさせておくれ 湧きあがりつつある暖かさに戸惑いながらも寒さは 居座りつづけている ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー

季語 仲春 春一番

春一番 我先に競い合う風荒れ狂う もう少しお手柔らかにお願いしたい 届けられる春のお知らせ ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー 季語をタイトルとして、つくったものです。 春一番は、仲春の季語となっています。 春一番とは、立春後にはじめて吹く南寄りの風のことで、…

季語 初春 かたゆき

堅雪 さぁ 渡って行きなさい 踏み出す 一歩をしっかりと受け止めて 自由に歩いてゆけばいい と 雪は 春とふれあった後の寒さに堅く凍りついている ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー 堅雪は、初春の季語です。 堅雪とは、春になり溶けかけた雪が夜の寒さで堅く凍りついた…